仙郷からのお便り

「2014年04月」の記事一覧

1泊2日・群馬入りコース 尾瀬ヶ原を周遊するよくばりコース

至仏山と燧ケ岳の麓では、生息する植物も少し異なります。
赤田代分岐周辺から見晴にかけての木道沿いでは、初夏にタヌキラン、
盛夏になればトモエシオガマやチョウジギクの群落が見られますが、
これらの植物は山ノ鼻周辺ではあまり見かけません。
尾瀬の植物全てに言えることですが、小さく可憐な花が多いので、
ゆっくり散策することをおすすめします。
また、尾瀬は、群馬・福島・新潟の3県の県境にあります。
尾瀬ヶ原を周遊すると、徒歩で簡単に3県を訪れることができるという楽しみもあります。
地図を片手に、県境を探してみてはいかがでしょうか。
 
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【距離:19.6km/時間:5時間50分(休憩時間除く)】

①鳩待峠~②山ノ鼻~③牛首分岐~④ヨッピ吊り橋~⑤東電小屋~⑥赤田代分岐~
⑦見晴~⑧竜宮十字路~⑨牛首分岐~⑩山ノ鼻~⑪鳩待峠

(出典:東京電力「尾瀬への招待状」>尾瀬のしおり

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日帰り・福島入りコース 上州と会津を結ぶ沼田街道をたどり、大清水へ抜けるコース

沼山峠から小一時間ほど緩やかな山道を行くと尾瀬沼につきます。
尾瀬沼周辺は、尾瀬ヶ原よりも標高が高いため、花の見頃が少し異なります。
尾瀬沼のほとりに広がる大江湿原がニッコウキスゲの黄色に染め上げられる7月下旬から8月上旬、
あるいは、金色の草紅葉が広がる9月下旬から10月上旬を中心に、多くのハイカーが訪れるルートです。
また、三平下からは、尾瀬沼越しに燧ヶ岳を撮影することができます。
コース全体では標高差が大きく、特に三平峠から一ノ瀬の間の登山道は急ですので、
足もとにはご注意下さい。
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【距離:9.8km/時間:3時間50分(休憩時間除く)】
①沼山峠~②大江湿原~③尾瀬沼ビジターセンター~④三平下~⑤一ノ瀬~⑥大清水
 

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日帰り・群馬入りコース 尾瀬ヶ原を気軽に楽しむポピュラーなコース

百名山の至仏山、燧ケ岳など、2000m級の山々に囲まれた尾瀬ヶ原を散策するコースです。
春はミズバショウ(6月初旬~中旬)、夏はニッコウキスゲ(7月上旬~中旬)、
秋は草紅葉(9月下旬~10月中旬)が見頃となり、多くのハイカーが訪れますが、
それ以外の季節でも四季折々植物が楽しませてくれます。
日帰りで十分な時間がない場合は、尾瀬に生息する植物の多くが集まる、
山の鼻の「尾瀬植物研究見本園」を散策されることをおすすめします。
 
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【距離:11km /時間: 3時間5 0分(休憩時間除く)】
①鳩待峠~②山ノ鼻~③牛首分岐~④山ノ鼻~⑤鳩待峠
 

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尾瀬のしおり・・・4.尾瀬の歩き方

■木道の歩き方
・ 木道は原則的に右側通行です。木道以外に踏み出すのは 絶対にやめましょう。

・ 木道は雨や霜で濡れると、 滑りやすくなります。歩幅を狭く、靴底をぴったりつけて歩きましょう。

・ 長時間歩く場合は、歩幅を狭く、 同じリズムで足を運ぶよう心がけましょう。
・ 50分歩いたら10分程度の休憩をとる、 を目安に一定のリズムをくずさないようにしましょう。
・ 2時間以上歩く場合は、おやつを軽くとるなど栄養補給をしましょう。
・ 充分な水分補給をしましょう。
・ 尾瀬ヶ原は日差しをさえぎるものがありません。
  夏場は特に、水分補給など体調管理に気を配りましょう。日焼け止めなどもあるとよいでしょう。
・ グループの場合は、一番足の遅い人のペースに合わせましょう。

 

■山道の歩き方

・ 登りは歩幅を平坦地よりさらに狭くして、段差を少なくしながら一歩一歩踏みしめて歩きましょう。

・ 30分歩いたら5分から10分程度の休憩をとる、を目安に一定のリズムをくずさないようにしましょう。

・ 下りは腰を落とし、膝のクッションを使って、 斜面に靴底全体をつけるようにゆっくり歩きましょう。
・ すれ違う場合、登りの人や重い荷物を持った人を優先しましょう。
・ 山道の事故は下りで起こることが多くあります。
  疲れてくると特に注意力が散漫になったり、腰が高くなり足を滑らしたりしがちです。
  余裕を持った行程を組み、事前に少し足慣らしをしておきましょう。
・ 至仏山の東面登山道(山の鼻~至仏山頂)は、植生保護のため、
 また、蛇紋岩という滑りやすい岩がむき出しになっているため、こちらを登りにするルートが推奨されています。

 また残雪期は、特に植生保護及び登山者の安全対策のため、登山道が閉鎖されています。

 閉鎖期間は、積雪量などにより変更もあり得ますが、例年5月11日~6月30日です。

 事前に尾瀬保護財団(http://www.oze-find.or.jp/)のHPなどで状況を確認してください。

 入山可能時期も、午後になると霧や雷が発生しやすくなることもあり、午前9時までに入山するようにしてください。

 

(出典:東京電力「尾瀬への招待状」>尾瀬のしおり

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尾瀬のしおり・・・3.服装と基本装備について

繊細で優しい風景が特徴の尾瀬ですが、山岳地帯であることにかわりなく、
天候の急変や防寒などの備えを怠らないようにしましょう。

■靴
山で一番重要なのは靴、という人もいるくらい、靴は重要です。
主として尾瀬ヶ原や尾瀬沼周辺を歩く場合は、防水性のあるウォーキングシューズがよいでしょう。
靴は履き慣れたものがいいですが、木道は雨や霧で濡れると滑りやすいので、
靴底がつるつるになっていると危険です。
入山口の峠周辺には、砂利道などもあるので靴底が厚くしっかりしたもので、
くるぶしの上まで包み込んでいるほうが、歩くときに安定感があって疲れにくいです。
2000m級の燧ヶ岳や至仏山に登る場合は、足元のしっかりしたトレッキングシューズ以上を用意しましょう。

■上着とスラックス

長そでシャツにスラックスが定番です。
夏は強い日差しをよけるためにも、長そでシャツをおすすめします。
スラックスは膝のあたりに余裕があり、地のしっかりした破れにくいものを選んでください。
ぴったりしたジーンズなどは、足の疲れにつながりますし、
雨に濡れると乾きにくいので避けましょう。

■防寒着

季節を問わず、朝夕に冷え込んだ時のためにウールのセーターやフリースは必需品です。
ミズバショウや紅葉の時期は、ヤッケやフリースなどを用意しておきましょう。
またこの時期はズボンの下にウールタイツを1枚はいていると温かいでしょう。

■雨具

雨の多い尾瀬では、雨具は必需品です。防水性、透湿性にとんだ素材のものを選びましょう。
ゴアテックス素材の雨具は着心地も良く、ヤッケ代わりにも使えるのでおすすめです。
リュックにはリュックカバーを用意しておきましょう。
ただ、風がない場合には、雨傘が有効ですので折たたみの傘を1本持っていきましょう。

■帽子

尾瀬ヶ原を歩く時などは強い日差しに長時間さらされます。日除けのための帽子は必携です。
日差しが強いと襟首を焼いてしまうこともありますので、スカーフなどと組み合わせるなどの工夫をしましょう。

■下着・着替え
価格は少々高いですが、汗の吸収がよく、水分をすぐに蒸発させてしまう新素材機能のものを選びましょう。
着替えは、雨に濡れた場合を考えて一枚多めに用意しておきましょう。
また、ぬかるみにはまることもあるので、靴下はちょっと多めに用意しておきましょう。

■常備薬
すりむいたり、切り傷を負った場合だけではなく、靴擦れなどにも絆創膏は便利です。
日頃に飲み慣れた風邪薬、胃腸薬や、使い慣れた湿布などを用意しておくと安心です。

■その他
懐中電灯は夜中のトイレや、早朝に出発する場合、また、やむなく日が暮れてしまった時など重宝します。
両手が使えない場合を考えてヘッドランプだと、なお便利です。
地図は自分の歩いている位置を把握したり、コースの確認をするためには必須です。

また、尾瀬では自分で出したゴミは自分で持ち帰ります。ゴミを入れるビニール袋も必要です。
濡れたものや汚れものを入れるにも便利なので、多めに持参しておきましょう。

また、トイレチップに必要となりますので、小銭を多少用意しておくと良いでしょう。
尾瀬は15箇所の公衆トイレがありますが、山岳ルート上にはトイレが無いことが多いです。
できるだけ休憩ポイントで済ませておくとともに、携帯トイレを持っていくようにしましょう。

(出典:東京電力「尾瀬への招待状」>尾瀬のしおり

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